2010年3月8日月曜日

オーストラリア研修 ~ 中学生の海外体験

みなさん、こんにちは!
ぱらぱらと雪がまた降ってきましたね!「いつになったら冬が終わる?」と問いたくなりますが、土曜日に大台スキー場へ滑りに行った時、リフトからフキノトウがたくさん地面から出ているのを見て、やっぱり春になってきたなと実感しました。天ぷらが楽しみですね!

しかし、春に突入する前に、冬からのイベントをもう一つ紹介したいです。
皆さん「大仙市中学校生徒海外派遣事業」って聞いたことありますか?
簡単に言えば、毎年の1月に、大仙市の中学生が十数名オーストラリアに行って、とびっきりの海外体験をしてくるプログラムです。
7日間という短い滞在期間の中で、竜巻のように走り回って、いろいろな経験をしてきます。ファームステイ、熱帯雨林散策、カモノハシ探索、現地の中学生との交流、そして世界遺産のキュランダ鉄道、楽園のように美しいグリーン島、「詰め放題セール」をやっているかのように、たくさんの活動がぎっしり詰められている日程です。


ガラス底のボートにも乗りました!

しかし、ジェットコースターのような旅を「わーーっ」と楽しんで、はい終りというわけではありません。
実は、生徒一人一人が「研究テーマ」を決めていきます。オーストラリアにいる間に「何か」を観察し、そしてそれを大仙市で役立てることができるかどうかを考えるのです。テーマは様々。ボランティア活動、食べ物の無駄、地産地消、リサイクル、学校生活、住みやすい街づくりなど。
そして、帰ってきたら参加者全員がオーストラリアで撮った写真を添えて研究テーマの報告や体験談を書き上げ、それが全部100ページに近い「オーストラリア研修 報告書」にまとめられます。

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オーストラリア研修報告書から少し引用を載せます。

「5分間以内のシャワーにびっくり」 というカルチャーショック

「ほとんど言葉が通じないのに共通の目標に向かって頑張ることは、心がつんがっているようで、達成感を深く感じることが出来ました」 現地学生との交流で垣間見たコミュニケーションの本質
「そんな貴重な体験をすることが出来て一生の思い出になりました」 コアラを抱っこした時の感動
「I LOVE 日本!!」 オーストラリアに行ってくることで、どれほど日本が好きかが分かってきた生徒
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とても面白い文集になっています興味のある方は、大仙市のホームページから「オーストラリア研修 報告書」と検索してみてください。
今は20年度が載っています。そして、まもなく21年度版もアップされます。

中学生が一生懸命書いた文章を読んで、僕はとてもホームシックになりました。
オーストラリアに行ったことがない皆さんも、ぜひ一回読んで「海外疑似体験」をしてみてください。

そして、実はこの文集ができても、まだまだ終りではありません!
一般の方々も見学できる「報告会」もあります。
生徒たちが保護者や先生や地域の人の前に立って、オーストラリアの経験や研究テーマの報告などのスピーチをします。これもまた感動しますよ。

帰ってきた生徒はみんな、行く前とかなり変わったことがわかります。
自信がついたのか、視野が広がったのか、客観的に自分の生活を見つめなおすことができたのか、何が理由かはわかりません。しかし、行く前と比べて、背筋がもっと伸びている、顔にスマイルがすぐ浮かんでくる、声に芯がある。
一目見れば、成長したなと分かります。
一週間の短い期間といえども、やっぱり海外に行ってくることはとても大事な経験だと思います。自分が育ってきた環境、文化、食事、光景、人々から一旦離れて、外国のそれらを見てくるだけで、自分の中で何かが大きく変わると思います。
陸で隣国とつながっているヨーロッパでは、たやすく外国に行ってかもしれませんが、島国の日本を簡単に出ることができないとイメージがあります。それだけに有意義な冒険になります。

僕も中学2年生の時に、初めて海外に行きました。3ヶ月の交換留学でニュージーランドに滞在しました。「なんだ、ニュージーかよ。オーストラリアと一緒じゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、似ている隣国でもやっぱり違いはいっぱいあります。(詳しくはこちら・・・)
その3ヶ月でいろいろな忘れられない経験を積んで、オーストラリアに帰ってきたら行く前の自分と確実に変わっていました。自分に対する考え方、まわりを見る目、なにもかもが違ってきた気がしました。そして、それは紛れもなく今の僕につながったと思います。
大仙市のオーストラリア研修を経て成長して、その後もどんどん活躍している人たちがいます。ボランティア活動にもっと力を入れる人、英語弁論大会で活躍する人、また中国を訪問して胡錦濤国家主席と対面した人もいます。

21年度の派遣団体のメンバー

大仙市でこんなに中学生の将来を切り拓く手伝いとしている事業があるのを知っていましたか?残念ながらまだまだ知名度が低いようですね。
遠い外国の地で中学生が何を見て、何をして、どう思って、そしてどう成長して帰ってきたのか、これからもっとたくさんの人に知ってもらえたら、今よりももっと有意義な事業になると思います。今年の報告会を見逃した人、大丈夫ですよ!オンラインで報告書を見ることもできるし、来年の報告会が楽しみですね。2011年こそ、どうかお見逃しなく!

1 件のコメント:

  1. 私は「ふきのとう」もう食べちゃったびょん~
    かなり苦かったけど、美味しかった。

    中学生たちうらやましいな~
    今年は私も中学生のふりをして行ってこようかな…
    制服さえ着ればなんとか中学生に見えないのかな・-・

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