2009年12月17日木曜日

!!もちつき!!

今週の大雪のおかげで、やっと冬らしくなってきましたね。
今日はもう一つ「冬だ!!」と実感させる体験をさせてもらいました。

何かと言いますと、高梨小学校の子どもたちと一緒に「もちつき」をやってきました!!
“Rice cakes”を食べると、やっぱりお正月が近いと思いますね・・・・・・日本に長くいすぎたかもしれません!
お餅がなぜ英語で「Cake」になるか、僕もよくわかりません。かなり子どもたちに突っ込まれました。

場所は、柵の湯近くの「もちの館」。名前からして多くの怪談を生んでいると思います。僕はちょっと遅れて行きましたが、ドアを開けてみたらこんな光景でしたーーー

とにかく激しい!! (ブレブレの携帯写真ですみません!)
食べ物を作っているというより、おばあちゃんが何かと戦っているとしか思えませんでした。「ブシャッ」というか、「ドワック」というか、ものすごい音を立てながら、もち米を叩いていました。そして叩く度には水たまりの中に飛んだかのように、お水と餅の破片が飛び交っていました。口を開けっ放しにしてもち米が飛んでくるのを待っている子もいれば、「髪の毛がベタベタになった!」という女の子もいました。
そして、子どもたちも激闘に加わりました!


まわりの人が「よいしょ、よいしょ」と一緒に手を叩きながら、子どもが長い棒でもち米をつきました。ついている人たちも、周りの応援団も、いつのまにか頬を赤くして楽しい笑顔を浮かべていました。
そして、子どもたちの番が終わったら、僕もちょっとだけやらせてもらいました。とても楽しかったけど、重い木のハンマーみたいな道具を振り下ろしたりしているうちに、打ちはずしたらどうなるんだろう、とか、手が滑ったらどうしよう、と思い始めて、ちょっと怖くなりました。
その後、おばあちゃん達が百戦錬磨の手つきで上手に仕上げてくれました。そして、次の作業に移りました。「トッピング」!


今日は三つのおいしい種類を作ってくれました。
きなこ、あんこ、ごま。三つとも日本らしい味付け。「早く食べたい!」と思いながら、もちの館をちょっと見物しました。



お腹を空かせてご馳走を待っている子どもたちの部屋。
まるで忘年会でも始まるような雰囲気でした!立派ですね。
テーブルに並べているものをよくよく見れば、いぶりがっこもありました。さすが秋田。
そして、他の部屋には古い農機具などが壁にかかっていました。


歴史を感じますね。

そして、また子どもの待つ部屋に戻ろうとしたら、ふと上をみて・・・あれ?!「三段 だれだれ」、「二段 だれだれ」というふうに空手や柔道の道場にかけていそうな木の札が、障子の上にかかっていることに気付きました。


聞いてみれば、もちつきに来る人はそうやって「段」を授与されることがあります。もちつきは、やっぱり他の武道と肩を並ぶ「戦い」だったのか?!黒帯びの持ちつきマスターは一体どんな技を使うんでしょう・・・

いろいろ想像を膨らませていると、やっと「いただきま~す」の時間がきました。一人ひとり3個のおいしいお餅をいただきました。



若干しょっぱいゴマと、少しだけ甘いきなこと、マグロすしに見えるあんこもち。
ぜんぶとってもおいしくて、あっという間に平らげてしまいました。
子どもはやっぱり好き嫌いがあるから、個人交渉できなことあんこもちの売買取引などもありました。

スウィーツとして、みかんがありましたが、ここでも勉強になりました。
子どもは皆、みかんをもんだり、両手で一人キャッチボールみたいに投げていました。
「何してるの?みかんがダメになるんじゃない?」と聞くと、
「違う!こうやると、甘くなるんだよ」と言われました。
何を根拠に、と思いましたが、みかんを食べる前にやってみました。甘かったです。


・・・これはオーストラリアで見たことがない技です。あんまり甘くないオーストラリアのみかんにぜひ試してみたいと思います。

そして、「ごちそうさま~」もちつきの文化、子どもの喜んでいる笑顔、おいしいお餅、そしてミカンを甘くする方法・・・とても収穫のある日でした。
いつか「もちつき」をオーストラリアでもやってみたいですね。

2009年12月14日月曜日

「どうろ」をさかさまにすると「road」になるって不思議じゃない?

こんにちは!

皆さん、考えたことがありますか?日本語の「道路」をさかさまにすると、英語の「road」のように読めます。不思議ですね。
そして、その言葉と同じように、日本の道路と西洋・オーストラリアの道路は逆さまと行かないまでも、かなり違いが多いです!「止まれ」も、他の標識も、車線の間の「線」の色や形も・・・左側を走るというところ以外、違いがたっっくさんあるんです。
今日は2つを紹介したいと思います。

まず、かなり大きな違いは道路の両脇にある「側溝]。

こういうのは、オーストラリアにはあまり見当たりません。
僕ら外国人の車のタイヤを影から狙っていることから、「外国人トラップ」(罠)と呼んでいる人もいます。
その存在を知らないがために痛い目に会うALTは数多いと思います。かわいそうに・・・

そして、もちろん秋田で見る「融雪溝」はオーストラリアにありません。

これも生活上で必要ですが、なかなか怖い敵です。ニアミスが後を絶たないと聞きます。

それに比べて、融雪パイプは本当に面白いものです!
最初に見たときは夏だったのでただの「いい加減な水道工事」だと思っていましたが、冬になるとそこから水が湧き出てきて、ますます混乱しました。近所の水道が全部いっせいにぶっ壊れたのか、とさえ思いました!

ようやく人に説明してもらって分かったのですが、その水がプシュっと出ている姿は今でもとてもおかしい感じがします。

側溝、融雪溝、融雪パイプ・・・ 秋田とオーストラリアの道路を比べると、やっぱり雪国ならではの違いが目立ちます。


では、もう一つ、全国的にオーストラリアの道路と違うところがあります。もっと根本的なところです。
実はオーストラリアの道路はすべて名前が付いています。
日本の都会では、時々「なんとか小路」や「何々通り」を目にしますが、オーストラリアだとどんなに小さな道路でもちゃんと名前があります。

例えば、こんな感じです。

BLAKE stと書いてありますね。「BLAKE STREET」の略です。
ちょっと味のあるかわいい名前ですね。(同じブレイクとして言わせてもらいますが^^)
こういう略もいっぱいあります、例えば「通り」という意味で、LNE=LANE、RD=ROAD,AVE=AVENUE,TCE=TERRACEなど。

それに比べて、行き止まりになっている道には、CRT=COURT,CL=CLOSE,CRES=CRESCENT,PL=PLACEなど・・・
名前を見ただけで、向こうの道に通れるかどうかが分かります。それが一つの便利なところです。



もう一つ便利なところは、道に迷いにくくなるということです。
たとえば、人の住所がわかれば、その道を地図帳の索引で引いて見れば、場所がすぐにわかります。
日本の地図帳で人の家を調べる方法は僕はいまだに分かりません・・・グーグルマップに頼っています!

そして、道に迷った時の助けにもなります。「あ~どうしよう!」となった時には、通る道の名前を地図帳で調べればいいです。そうしたら、自分がどこにいるかがすぐわかります。僕も何度も、何度も、何度も・・・・何度もこれをしたことがあります。
ということで、方向音痴の人が得することがいっぱいあります。
ただ、すべての道路の入り口に名前を知らせる標識が立つので、看板が非常に多くなります。そのせい、見苦しくなるし、返って分かりにくくなる時もあります。一長一短ですね。



そして、僕は日本にけっこう長く住んでみて、同じようだけどちょっと違うシステムがあることに気が付きました。

もちろん、日本では国道や県道に数字を振ってわかりやすくしていますが、もうひとつ「オーストラリアでは名前を付けないが、日本だと名前をつけるもの」があります。人に道案内をする時に使う人がけっこう多いと思います。

どうでしょうか?? みなさん、わかりますか??



答えは

・・・



・・・・・・



・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・交差点です!!



もちろんすべてではありませんが、日本では名前がついている交差点が多いですね。そして、道案内をする時に、これがけっこう役に立ちます。僕自身は横手市の「婦気」交差点をよく目印にしています。
やっぱり、制度は違っていても、オーストラリアでも日本でも「道に迷いやすい方」を助けるシステムがありますね。とてもありがたいです^^;

実際、海外に行ったことのある人は、もっとたくさんの違いに気付いていると思います。そういう話があれば、ぜひ聞かせてください!

今日も迷わないように気をつけながら頑張っているブレイクでした。

2009年12月2日水曜日

1日、仙北ふれあい文化センター漬け

最近、全国テレビのデビューを果たしたブレイクです。どーも♪

全国テレビでは、大曲南幼稚園でAIU学生と児童の交流の場面が、所ジョージの「笑ってこらえて」に出て、その中で僕の横顔がちらっと見えたそうです。AIUと大仙市の国際交流に対する努力が全国に映し出されたのがとても嬉しいですが、もうちょっと僕の方にズームしてほしかったな。^^;

秋田テレビでも先日、秋田市内の「県立児童会館」で行なった子ども向け「海外の遊びを体験しよう!」という感じのイベントの様子が映りました。このようなイベントを行なったのが2回目で、1回目よりも子どもたちと楽しく盛り上がることができました。英語圏版の「だるまさんが転んだ」とか、中国の吉の字~「喜喜」~の切り紙、韓国のウキウキ熊さん踊りなど、面白い遊び体験の連続で子供たちも大満足&「大」笑顔でした!3回目が実現したら、ぜひ遊びに来てください!!

そして!テレビに出なかった、もう一つのイベントを今日ここでちょっと紹介したいと思います。
僕が「仙北ふれあい文化センター」で過ごした一日です。

午前中は僕とウニョンさんが紹介を受けて、「わんぱくクラブ」の活動に参加しました。
「わんぱくクラブ」は仙北地域の小学生が、年に何回か集まっていろいろな遠足や遊びを一緒にするグループです。子どもたちはみんな元気モリモリで、朝いちの開始の前からも飛び跳ねたり、走り回ったり、思わず「若いっていいね!」と言いそうになりました。

今回は、日本ー韓国ーオーストラリアの雑学クイズをやりました!
チーム対戦でこどもたちは一生懸命考えて、答えてくれました。
皆さんも挑戦してみますか??
日本で、遠足の弁当の定番は・・・・・?   おにぎですよね。
では、韓国とオーストラリアは???


・・

・・



・・

答えは、 韓国は「のりまき」! (日本のとちょっと違うけどね) オーストラリアは「Sandwich」!
正解された方、ぜひコメントで教えてくださいね。


不正解されてもこんな顔をしないでね!(暴走する子どもによる写真)
クイズが終わった後は、こんど「作り物」にチャレンジ!
まずは、折り紙で韓国の「チマチョゴリ」(正しくは韓服「ハンボク」だそうです)を作りました。
これが、意外と難しかったですよ>.<;  なのに、子どもたちは難なくスイスイと折っていきました。
置いていかれないように頑張りましたが、失敗に終わりました・・・
出来上がったものや、折り方はここへどうぞ~

次は、皆で紙ブーメランを作りました!とても簡単に作れたし、子どもたちでもうまく投げたらキレイに戻ってきました。気になる方は、「日本ブーメラン協会」へどうぞ。作り方がそのページのどこかに隠されています。


とても楽しい時間でした。子供たちは、見知らない外国人にちっとも臆せず、とても積極的に話しかけてくれたり一緒に遊んだりしました。だんだん邦人と外国人を隔てる壁が薄くなってきているな、と思いました。
「わんぱくクラブ」は早くも終わってしまいましたが、その日の活動はまだまだ終わっていませんでした。

午後から、同じ会場で「あじさいコーラス」の定期演奏会が行われました。







写真から見れますが、これは女性合唱団です。実は、20年以上も活躍しているそうで、声の美しさといい、歌の難しさと言い、すべてにおいてとても素敵な団体でした。
最近、僕のお母さんのは、オーストラリアでは同年代の人(50代)はとてもつまらないと文句をよく言っています。元気がない、体力がない、活動しない、遊ばない、趣味がない・・・
しかし、日本では中年からの人たちも、とても元気そうに団体で国内旅行をしたり、イベントや買い物に出かけたり、厳しい天気の中でも畑仕事などしたり、お母さんが感動しました。この「あじさいコーラス」を見せることができたのなら、きっとまた感激したと思います。

そして、あじさいコーラスの第一幕が非常に切ない詩と歌で終わると、次に出てきたのがなんと横堀小学校3年生の子供たち!!


毎年この演奏会に参加しているそうで、今年も可愛い白・紺姿で3曲に挑みました。写真では「愉快な木琴」をクラス代表の子供指揮者で歌っています。子供の歌声はやっぱり癒されますね。

そして、舞台の片隅をよく見てみると、知っている人がいました!

・・・そうです。僕です!
横堀小学校の皆さんが伴奏をさせてくださったのです。伴奏が人生2回目ぐらいだったので、緊張&不安が募っていましたが、子供たちと一緒に舞台で頑張ることがとても楽しかったです。ちょっとでも貢献できたことが嬉しいですね。

横堀小学校の3年生がお辞儀をして退場した後、次には「柳田3兄弟」のハーモニカ演奏が始まりました。
これもやっぱりお母さんに見せたかったです。平均年齢が軽く70歳を超える、3人の兄弟。6曲以上を楽しそうに演奏してくれて、会場が懐かしいメロディーたちで盛り上がりました。その元気の源はいったいなんでしょう?!んめー米っこかな?それとも、美味しい地酒?


第3幕で再び「あじさいコーラス」の皆さんが素晴らしい演奏でコンサートを締めくくりました。

朝は子供方のパワー、午後は年寄りのパワーを見せ付けられました。正直、秋田県大仙市の人々に圧倒される一日でした!「元気」の二文字で物足りないぐらい、皆さんがハツラツとしています。
これからもみなさんと一緒に、バリバリ楽しい秋田生活を送っていきたいです!